つれづれに思いつくまま
つれづれに思いつくまま
この本は、竹宮のデビュー当時から『風と木の詩』を発表するまでの苦悩の時期に光を当て
あえて誠実にそして正直に竹宮の立場から書いている文章本の一冊である。
大泉サロンの誕生から解体に至るまでのさまざまなこと…。
今まで何度そのことについて雑誌媒体やTV局等から取材依頼があったことだろう?
その度に「竹宮一人の立場からのみ語るべきではないから」と全てお断りしてきた。
しかし時間とともに心は解れ、いつしか書き残しておきたい心境に変わってきたのか?
勧められるままにインタビュー&聞き書きなどをしつつ一冊本として纏めることが出来た。
私は『地球へ…』のキャンペーン時から手伝い始めたマネージャーなので、Kのデビュー当時の苦悩を全く知らない。今回、校正をして初めて知ったことのなんと多いことか!
戦友のMさんと担当編集Mさんがいてくれなかったら当時のKはどうなっていただろう?
深くを知らなかった私は、このゲラを読んで胸が詰まった。
ライバルに負けを認めざるを得なかったKはどんなに苦しかっただろうと。
H先生の才能の前にこんなにも打ちひしがれた日々があったなんて…
特に頼りにしていたYさんに作品を評価してもらえず、どんなに悔しかっただろうと。
当時、自律神経失調症になったようだが、そんな状況下でよく死なずにいてくれたと思う。
どん底の気分の中でもひたすらペンを止めず描き続けたという自分との闘いは、どんなに
苦しかっただろうか…?
この本をマンガ家を目指す学生達には是非!読んでほしい。何かの「力」になれるかも?
1/27(水)小学館から発売決定!地域によっては遅れることがあるそうです。
新刊本『少年の名はジルベール』
2016年1月27日水曜日